チャーリー・パーカーってどんな人?
~パーカーを初めて知るかたのために~
 

 

チャーリー・パーカー(Charlie Parker :本名 Charles Parker Jr.)、通称「Bird」または「Yardbird(ヤードバード)」、ジャズ・アルトサックス奏者。1920年8月29日カンザス州カンザスシティに生まれる。幼少から青年期までミズーリ州のカンザスシティで育ち、1930年代末期にニューヨークへ進出。
1940年代にかけて、現代まで続くモダン・ジャズの原形となるビ・バップというジャズの演奏スタイルの創出・発展に大きく寄与し、スウィング・ジャズが主流だった当時のジャズ・シーンを大きく塗り替えてしまった、ジャズ界の革命児。

Public Domain
Portrait of BIRD
メロディ・ハーモニー(コード進行)・リズムともに複雑を極め、アドリブ一発に重きを置いた演奏スタイルがビ・バップであったが、その中でも、無尽蔵に湧き出る飛翔感あふれるメロディ、常軌を逸したテンポ、常人ばなれしたリズム感と切れ味、他を圧する音色でアドリブを生み出すことの出来るパーカーのアルトサックスの腕前は現代にいたっていまだ右に並ぶ者がいない。
それでいてパーカーのサウンドにはアルトサックスのスキルだけでは語れないサムシングエルスもまた秘められており、比較的好不調の激しいパーカーのどの音源も一聴に値するものとなっている。

パーカーの言動については様々な逸話が残されており、そこからはパーカーのルーズさ、無邪気さ、人なつっこさ、強欲さ、知的さ、など様々な性質が複雑にあやなしていることがうかがえる。くわしくは下記文献を一読することを薦める。
青年の頃からの薬物中毒のせいもあり私生活は非常に不安定であった。

1955年3月12日。胃潰瘍、肝硬変などを併発しながら、肺炎で34歳の短い生涯を閉じる。



【参考文献】

「バードは生きている」 ロス・ラッセル 著、草思社
「チャーリー・パーカーの伝説」 R.G.ライズナー 著、晶文社
「チャーリー・パーカー/モダン・ジャズを創った男」 カール・ウォイデック 著、水声社
「チャーリー・パーカーの音楽」 市岡 仁 著、自費出版
「ジャズ・マスターズ・シリーズ・I /チャーリー・パーカー」 ブライアン・プリーストリー著、音楽之友社
「ジャズ批評43/チャーリー・パーカー」ジャズ批評社
などなど・・・
 

 

2000.12.18 よういち
 

 

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