個人的 パーカー音源紹介 41
録音音源:
1946年 3月28日 Dial でのスタジオ録音
主な収録CD:
STASH「THE COMPLETE DIAL SESSIONS」
東芝EMI「The Complete Dial Recordings」
1946/ 3/28
(as )C.P.
(tp )Miles Davis
(ts )Lucky Thompson
( p )Dodo Marmarosa
( g )Arvin Garrison
( b )Vic McMillan
(ds )Roy Porter

  1. Moose the Mooche (+2 takes)
  2. Yardbird Suite (+1 take)
  3. Ornithology (+2 takes)
  4. Famous Alto Break ( Night in Tunisia )
  5. Night in Tunisia (+1 take)
CHARLIE PARKER STORY ON DIAL Vol.1


 Dialでの初期の頃の録音。ラッキー・トンプソンの渋い低音が良い味出してます。

 別テイクを含めたDialの全集を聴いていると、出だしやテンポ、キーなどを変えつつ、演奏者はそれぞれのテイクでまったく違った演奏をしています。彼らのチャレンジ精神にはほれぼれしますが、また「みんな苦心しているな」という印象もわたしには同時に感じられます。

 どうも皆、パーカーやガレスピーの作った曲のイメージをつかみかねているような印象を感じます。首をひねりながらいろいろなアプローチを試しているように聞こえます。マイルスなどまだまだ、マイルスらしくないソロを吹いてますね。とにかくガレスピーのように吹き切ることで精いっぱいといった感じです。ドド・マーマローサは全てのテイクでイントロを変えて、ソロも手を替え品を替え演奏していて偉いなあ。

 そんななかパーカーはどのテイクでも淡々と、ひょうひょうと極上のソロを余裕で吹き続けます。「Yardbird Suite」の凪の海原のような澄んだソロはどうだろう。

 さて、「Night in Tunisia」。
 「Famous Alto Break」を含めてパーカーのアルト・ブレイクもテイクごとにいろいろメロディーを変えているように聞こえるんですが、よくよく聴いてみると実はメロディーはほとんど変わっていないんです。'51年のバードランドでの「チュニジア」のアルト・ブレイクを聴いたときもそうおもったんですが、Dialもバードランドの時もメロディーはほとんど違わないのに聴いたときのフレーズの印象はけっこう変わってきます。
 わたしの聴いたところアルト・ブレイクの4小節目にさしかかるあたりでやってくるメロディーの一番の高音部分、フレーズの山のてっぺんに当たる部分、この部分のアクセントや切れ味、吹かれるタイミングがそのときのフレーズの印象を決定づけているような気がしているんですが・・・。

 アルト・ブレイク後のソロはさすがのパーカーもお疲れ気味。実際には5テイクも吹いているんだもんね。

 

 

2000. 5. 9 よういち 

 

 

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