個人的 パーカー音源紹介 31
録音音源:
1950年 1月 18日 N.Y. / St. Nicholas Arena でのライブ
主な収録CD:
JAZZ WORKSHOP「Bird at St.Nick's」(一部)
PHILOLOGY「BIRD'S EYES Vol.20」(一部)
1950/ 1/18
(as )C.P.
(tp )Red Rodney
( p )Al Haig
( b )Tommy Potter
(ds )Roy Haynes

  1. I Didn't Know What Time It Was
  2. Ornithology
  3. Embraceable You
  4. Visa
  5. I Cover the Waterfront
  6. Scrapple from the Apple
  7. Star Eyes
  8. 52nd Street theme ( I )
  9. Confirmation
  10. Out of Nowhere
  11. Hot House
  12. What's New
  13. Now's the Time
  14. Smoke Gets in Your Eyes
  15. 52nd Street Theme ( II )
  16. 52nd Street Theme ( III )
  17. Perdido
  18. I Can't Get Started
  19. 52nd Street Theme ( IV )
  20. Anthropology
  21. 52nd Street Theme ( V )
  22. Groovin' High
  23. 52nd Street Theme ( VI )
  24. Cheryl
Bird at St.Nicks


 曲ごとに音質がまちまちなところもありますが、まずまず総じてわたしの好みのライブの音質です。ペッパーの艶ともマクリーンの色とも違う、パーカー独特の圧倒的かつ透明なサウンドが味わえるとおもいます。
 ワタシなどは、一曲目の「I Didn't Know What Time It Was」の「ばー」という最初の一音目でシビレてしまう体質になってます。

 この曲は個人的に大好きなスタンダード曲なのですが、パーカーはこの曲のテーマを吹いている途中で、テーマの一フレーズを余計に繰り返し吹いて曲の流れを自分から崩してしまいます。常人ならこの時点で演奏が破綻しちゃうんじゃないかとおもってしまうんですが、さすがパーカー、ちょっとしたアドリブで最後の最後にスルッと現状復帰してしまいます。客もおもわず小声で「イエッ!」とつぶやきます。

 当時のレギュラーメンバーの何のプラスマイナス要素も無いパーカーの普段のライブ活動、まさにパーカーの日常をこころゆくまで楽しめる音源です。気負わずに、何でもいいからパーカー聴こうとおもったときによく手に取る音源です。「Ornithology」「Groovin' High」などおなじみの曲もそろっていれば、ありそで割と収録機会の少ない「Confirmation」「Visa」もあれば、「I Cover the Waterfront」「I Can't Get Started」などのスタンダードもそろっている贅沢な音源。聴衆のかすかなざわめきもいい雰囲気。
 とはいえ「Smoke Gets in Your Eyes」では、パーカーがテーマを吹くたびに感極まった客の「あ゛~」というあえぎ声がきこえます。うるさい。けど気持ちはわからんでもないです。

 

 

1999.10.26 よういち 

 

 

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by CMG Worldwide Inc. USA

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